11/24日経夕刊「こころの玉手箱」第3回 小松左京研究会の会報「臥猪庵通信」

2021年11月24日

「会合場所の喫茶店に到着すると、はたしてそこには多かれ少なかれ自分と似たようなタイプや境遇の暗い人材が集合していた」日本経済新聞夕刊「こころの玉手箱」第3回 小松左京研究会の会報「臥猪庵通信」

※例によって無料会員登録でも読めます。SFの始まりについては突っこまず広い心で読むように。


追記:本文にも書いてますが「臥猪庵通信」の編集人になったのは読みやすい文字とカットが描けたからです。さすがにもうガリ版ではなくコピーでしたが、ワープロはまだ普及しておらず手書きでした。会報ロゴのカットは進化して小松左京ライブラリのアイコンになっています。

個人的に想い入れがあるのはアシノコン(78年)で行われた、まだシナリオ初校も完成していない時点での『さよならジュピター』に関する座談会の採録で、話されているブレーンストーミングの内容も面白いんですが、対談や座談会の文字起こしの面白さとむずかしさをこれで学びました。

会員の一部はやがてその『さよならジュピター』のプリプロにかかわりましたが、その頃私は既にマンガ家デビューしており少し離れた場所からその様子を眺めていました(たまに事務所に遊びにいってご飯ご馳走になったり)。撮影中は一度だけスタジオ見学に行き、そのときの様子は『クルクルくりん』の1エピソードにしました。

『ジュピター』は先月ブルーレイが発売されていましたが、そういう意味で色々当時の複雑な想いが錯綜する作品です。