7/7 『プリニウス』最終巻発売
お待たせしました。ヤマザキマリ+とり・みき『プリニウス』最終巻(第12巻)は2023年7月7日に発売/配信開始されます。一般書店でもネット書店でも既に予約受付中です。
以下、新潮社プレスリリースより
ヤマザキマリ&とり・みきが古代ローマの博物学者を描く歴史マンガ『プリニウス』の最終巻を、7月7日新潮社より刊行いたします。連載開始から10年、すでにフランスやイタリア、韓国などでも随時出版され、世界でも注目を集めています。最終巻となる第12巻では、ウェスウィウス(ヴェスヴィオ)火山の大噴火や火砕流に巻き込まれるポンペイの街など迫力満点のシーンの連続、読み応えたっぷりのフィナーレとなっています。
著者コメント
【ヤマザキマリ】
大プリニウスを漫画に描いてみよう、と思い立った当初はまさかこれだけ長い連載になるとは想像もしていませんでした。プリニウスにしてもネロにしても、その人間像は描けば描くほど自分の想像とは違う性質を帯びていき、彼らの意表を突かれるような言動や発想についていけなくなることもありました。ですが、この10年の連載を経て彼らは私にとってのかけがえのない同志となりました。連載が終わり、私も2000年前から現世に戻ってきたような気持ちです。読者の皆様、これまでありがとうございました。
【とり・みき】
描き始める前に固く決意したのは「効果を考えての省略は別として、入れられる背景は全部描きこむ」ということでした。『博物誌』を著した人間を描くなら、そのマンガも『博物誌』のようにあらねばならないと考えたのです。実作業はもちろん、調べることも多く常に時間との戦いでしたが、描き終えたいまは現在の自分が出来ることはすべてやりきった、という想いです。この題材に声をかけてくれたヤマザキさんに感謝します。彼女のような希有の才能と長く一緒に仕事できた、そのことが私のいちばんの喜びです。
■書籍内容紹介
皇帝ネロの非業の死により混迷を極めたローマ帝国も、ウェスパシアヌス帝によって、ようやく安定がもたらされる。畢生の大作にして世界史的名著『博物誌』の完成を急ぐプリニウスは、ローマ艦隊の司令官に命ぜられ、「運命の地」へ。そして迎えたA.D.79年。ついにウェスウィウス火山が噴火、火砕流がポンペイの街を襲う。はたしてプリニウス一行の運命は――。連載スタートから10年、世界も注目の歴史伝奇ロマン、ド迫力の最終巻!